自分を大切にするための承認欲求の満たし方について考えてみよう
「誰かに認めてもらいたい、受け入れてほしい!」そんな気持ちは誰でも抱いています。今回は、承認欲求の満たし方についてまとめました。
公開日:2024.04.18更新日:2024.04.17
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承認欲求を満たしたい
承認欲求とは「周囲から認められたい」「否定的な評価を受けたくない」「自分を価値ある存在として認めたい」という願望を指します。例えば、「自分の話を聞いて欲しい」「自分の努力を褒めて欲しい」といった感情は承認欲求にあてはまります。
承認欲求の度合いは人によって異なりますが、モチベーションアップにつながる一面もありますが強くなりすぎると、周りの目や評価を気にしすぎるなど、人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
今回は「承認欲求の満たし方」についてまとめました。自分自身を大切にするためのヒントになればいいなと思います。
人間の欲求は5段階ある
アメリカの心理学者であるマズローは、人間の欲求を5つの階層にわけた「欲求5段階説」という理論を提唱しました。図のように最下層にある欲求を満たすと、次の階層の欲求に進んでいきます。
第1段階 生理的欲求(生きていくために必要)
例:食欲、睡眠欲など
第2段階 安全欲求(身辺の安全を確保したい)
例:食料を確保しておきたい、安全な場所で暮らしたいなど
第3段階 社会的欲求(集団に帰属したい)
例:集団に所属したい、仲間が欲しいなど
第4段階 承認欲求(さらに2つに分類する)
例:他人に認められたい、自身を尊重したいなど
第5段階 自己実現欲求(満足できる自分になりたい)
例:掲げた目標を実現したいなど
承認欲求はさらに2つに細分化する
さらに、承認欲求は2つに細分化します。
①他者承認
「他人から認められたい」という欲求を指します。
例えば、仕事の実績や頑張りを評価してもらったり、多くの人から注目を浴びる、富や名声、権利を手に入れると、この欲求が満たされます。
②自己承認
「自分自身のことを認めたい」という欲求を指します。例えば、自己実現のために技術を磨いて達成する、自己肯定感が向上すると、この欲求が満たされます。
どちらかの欲求が満たされても、承認欲求は満たされません。他者・自己承認の2つがバランスよく満たされることがポイントです。
承認欲求の満たし方5選
ここからは、承認欲求の満たし方について5つ紹介します。
①自分自身や相手の存在を認める
自分の存在や相手の存在を認めることを「存在承認」といいます。「いつもあなたのことを気にかけているよ」という言動が伝わると承認欲求が満たされます。
例
・挨拶をする
・目を見て話す など
②行動を認める
目標実現のために取り組んでいることについて、思い通りの結果が出なかったとしても、その過程を褒めることを「行動承認」といいます。小さなことでも褒められたら嬉しいし、モチベーションも上がりますよね!
例
・課題解決に取り組む姿勢を評価する
・目標実現のために、どう努力したかを褒める など
③結果を認める
目標を達成した、いい結果を残したという事柄について褒めることを「結果承認」といいます。ただし、結果承認は過程ではなく、結果をみて褒めているため、「次も結果を出さないと認めてもらえない」という考えに陥ってしまうため注意が必要です。
例
・テストでいい点数を取った
・営業成績で社内1位を獲得した など
④普段の生活を見直してみる
承認欲求より下の「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」が満たされてない場合があります。この3つの欲求を満たしたあとに「誰に認めてほしいのか?」「なぜ認めてほしいのか?」といったことを考えてみるといいと思います。
例
・3食しっかり食べて、十分な睡眠をとる
・自分が安心できる居場所をつくる
・会社やサークルなどコミュニティに属する など
⑤日記をつける
・今日あったよかったこと
・褒められたこと
などを3つぐらい書き出してみましょう。どんな小さなことでも構いません。自分自身のポジティブな部分に注目すると自己評価が上がります。毎日続けることで自己肯定感が上がっていきます。
⑥自分磨きをする
新しいことに挑戦すること、自分にあった服やメイクを研究することで、自己評価が上がります。特に外見や能力の向上など、成果として表れやすいものは自信になり、自己肯定感の向上につながります。自分ができそうなことを見つけて、続けてみるのもいいと思います。
承認欲求の度合いは小さくすることができる
承認欲求が高くて悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。ここからは、承認欲求の度合いを小さくする方法を4つ紹介します。
方法1.承認欲求があることを受け入れる
承認欲求は、目標実現のための努力やモチベーションアップにつながる一面もあります。人間の欲求の1つなので、承認欲求を捨てることは無理です。他人から評価してほしい!自分の存在が受け入れられない!という感情があったら、「自分は承認欲求が高い」ということをまず受け入れましょう。
方法2.考えすぎない
承認欲求が強い人の特徴で「周りの評価を気にしすぎる」ということがあります。1人で考え込んでも周りの評価は簡単に変わることはありません。他人は他人!と割り切るのも1つの方法です。
それでも周りの目や評価が気になるときは、自分はどうしたいか?という素直な気持ちに従って行動してみると気持ちが楽になるかもしれません。
方法3.SNSから距離を置く
SNSは気軽に情報を手に入れたり発信できる便利なツールですが、のめり込みやすく依存性が高いです。SNSの”いいね”や”コメント”が気になってしまう人は、1日のうちのSNSを見る時間を減らしたり、通知を切ったりするなど距離を置いた方がいいと思います。
方法4.自分の存在を受け入れる
自分の存在を受け入れることが大切です。短所ばかりに目を向けると、ネガティブな感情に蝕まれていきます。ありのままを受け入れることは難しいこともあるかもしれません。長所を認め、小さな成功体験を積み重ねていくと、少しずつ自分を大切に思う気持ちが生まれてきます。短所も含めた自分を認められるようになってくると、だんだん他人の目や評価から気にならなくなってきます。
ありのままの自分を受け入れよう♡
いかがでしたでしょうか。今回は「承認欲求の満たし方」についてまとめました。承認欲求は誰もが抱く欲求ですが、人によってその欲求の強さは異なります。自分がどんなときに、承認欲求を強く感じるか?どうしたら承認欲求を満たすことができるのか?などを把握していると、もっと自分のことが好きになって、それが自信に表れてくると思います。
少しでも参考になったら嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。