SNSが当たり前な時代で自分を守るための承認欲求との付き合い方
SNSでの承認欲求をご存知ですか?実は顔が見えないからこそ、SNSは承認欲求を満たしたい人で溢れています。この記事では、SNSで承認欲求が多い理由や、よく見かける投稿例をご紹介します!
公開日:2024.04.25更新日:2024.04.22
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承認欲求は大きく2つに分けられる
承認欲求は少なからず、誰しもが持っている感情です。例えば「評価されたい」「認められたい」という願望は承認欲求から起こるもの。承認欲求は実にたくさんの種類がありますが、大きくカテゴライズすると2つに分けることができます。この章でそれぞれの異なる特徴を見ていきましょう。
01.他者承認欲求
他者承認欲求は、SNSなどで見かける身近な承認欲求と言えます。他人からの評価や認められたい気持ちが強く、自己価値を他者の評価にゆだねている状態。他人からの肯定が、行動や思考に影響を与えています。
次で紹介する自己承認欲求と比較しても、他者承認欲求の強い人がSNSにこだわる傾向があります。
02.自己承認欲求
自らを肯定し、自分自身の存在価値を認めるのが自己承認です。他者承認とは違い、周囲からの評価に行動を左右されません。
また、似たような言葉に自己肯定感があります。自己肯定感は自分の可能性を信じ、自信を持っています。一方自己承認は、弱点や過ちを含めて自分を大切にする自己受容のひとつです。
SNSと承認欲求の構図
SNSの利用を介して、コミュニケーションのズレや自慢などにうんざりする経験はありませんか?そういったトラブルなどから、SNS疲れの話題が取り上げられることも多くなりました。
「承認欲求とソーシャルメディア使用傾向の関連性」という研究論文に「承認欲求の高低とスマホ依存の構図」が表されています。
承認欲求の高い人はネットを触る機会が多く、スマホに常時接触している状態です。スマホ利用の増加に伴い、依存性も高くなるのが分かります。
SNSで承認欲求を求めるのはなぜ?
いいね!やコメントの反応が楽しみ
SNSは自分を表現する為に使われ、他人からの評価を得る為に最適なツールです。
投稿する内容にいいね!やコメントがつくと、自分を認めてくれていると感じ自己肯定感が高まります。自分の努力や成果に対してのポジティブな評価が、メンタルの安定につながるのです。
コミュニケーションが取れる
不特定多数の人に、自分の存在を知ってもらえるのがSNSの特性です。
承認欲求が強い人にとって、コミュニケーションツールは非常に重要。他者と関わりの持てる、大事なきっかけとなっています。
新たな出会いや友達とのつながりによって、孤独や不安を軽くする役割を担っているのです。
自分のイメージを作り上げることができる
SNSで自分アピールをした結果、自己ブランディングにつながるケースも。顔が見えないからこそ、作り上げたイメージに対する評価が好意的な傾向があります。
投稿に対するいいね!をもらう度に自己肯定感が高まり、承認欲求が満たされるのです。ですが、自己ブランディングの辞めどきが分からなくなる前に、過度なイメージを作り上げるのは控えましょう。
他人との競争意識
SNSでは見知らぬ人や、現実に絡みのある人との交流ができますよね。直接会わずとも、他人の生活や行動を知るツールとなります。
だからこそ、無意識に競争心理が生まれることも。自分と他人を比較して、あの人に負けたくない!と思うのです。
結果として自分の評価を求める為に、自慢やマウントの投稿が増える要因となります。
SNSでよく見る承認欲求はどんな投稿?
旅行のストーリーを複数回に分けてアップする
羨望のまなざしが向けられる旅行の投稿は、承認欲求を得やすいのが特徴です。
複数回に分けるのがポイントで、少しずつ投稿しながら興味を引く工夫をしています。
小出しにすることで投稿数を増やし、フォロワーからたくさんの反応をもらうのが目的です。
著名人との親密さをにおわせる
すごい人との関係を強調し、交友関係に注目してほしい欲求があります。誰しもが知る人物と親しいことが、ひとつのステータスだと感じています。
人気者とのにおわせを投稿し、自分自身のブランディングに繋げているのです。
バイトテロ
職場でやってはいけないことをSNSに投稿して、他者からの反応を楽しみにしている人や注目してほしい人をバイトテロと言います。
これらの行動をする人は、承認欲求のひとつである、見て欲しい願望が非常に強い傾向があります。
例え悪いことだと分かっていても、反応してくれる人がいる限り不適切な行動をSNSに投稿してしまうのです。
突然趣味を投稿する
突然読書好きをアピールする人や、料理好きを公言する人も承認欲求が強いです。
ポイントは突然という部分にあり、本当に熱心な趣味であれば以前から投稿しているはず。
知的さのアピールをしたいなど、意外な一面をシェアして自分のイメージを作り上げようとします。
黒い背景にネガティブな内容を文字だけで書く
承認欲求の強さをSNSで判断するなら、黒背景に文字だけの投稿がスタンダードな手法ではないでしょうか。
一般的には病んでいる時の投稿であることが多く、自分の心情をSNSではき出して共感を得ようとします。心配や励ましを得る為の、自己表現のひとつです。
盛れていないという自撮り
「今日顔がむくんでる」「夜更かししたからメイクのノリが悪い」などと言いながら、盛れている自撮りを投稿するのは承認欲求によるものです。
そんなことないよ、可愛いよという言葉を待っています。実際には自虐ネタですらなく、いいね!をもらう為の高度な戦略です。
SNSで承認欲求の強い人と出会ったらどうする?
あなたがSNSで承認欲求の強い人の投稿を見つけたら、心がけて欲しいことがあります。
それはいいね!をしないこと。もし反応をするのなら、いいね!ではなくコメントをしてください。そして結果を褒めるのではなく、結果を出すまでの努力や経緯を見てあげてください。
もし結果が出なくても、その場に至るまでの努力が認められれば、自己肯定感と承認欲求が満たされるものです。他者承認欲求が多いSNSだからこそ、効果的な対応となるでしょう。
SNSでは承認欲求のバランスが大事!
いかがでしたか?今回はSNSにおいての、承認欲求を求める心理や実例をお伝えしました。
投稿に対する反応を楽しみにするのは問題ありませんが、承認欲求に行動を左右されないように注意が必要です。
自分は承認欲求が強いと感じている人は、SNSとの距離感を見直してみてはいかがでしょうか。定期的にSNSから離れたり、リアルな友人からのアドバイスに耳を傾けたり。
SNSに振り回されないように意識し、心の健康を保ちましょう!これからのSNSの利用において、参考になれば幸いです!